債務整理と離れていった友人

トップページ > 過払い金評論 > 債務整理と離れていった友人

債務整理と離れていった友人

これは私の経験談なのですが、債務整理する前と後とで色々と心境が変わってくる過程の中での話です。
それまでは、借りて、借りて、首が回らなくなるような生活を送っていたので、長くつきあっていた昔からの友人、親兄弟、ほとんどの人々と縁遠くなる生活でした。
「お金を貸してほしい」と頼めば、何人かは力にもなってくれましたが、その返済が滞り、「もう駄目だな、こいつ」と思われてしまった時点で、まったく連絡が無くなりました。
しかし、その中でも心底私のことを諦めきれない友人もいました。
ダメなやつだと思いながらも、私の見えないところで「いつかは立ち直ると信じている」と思いながら、黙って遠くから見守っていてくれた友人は私の人生の中の大切な宝物です。
私は債務整理の審議期間に私の方から連絡を入れました。
しばらくお金を借りている立場なのに音沙汰が全くなかったことに対して大変憤慨していましたが、債務整理にとりくんでいる旨を話すと、口調はだんだん穏やかになっていったのをよく覚えています。

「口先だけで調子のいいこと言って、結局最後は困難から逃げ出してしまっていたあんたを憎んだこともあったけれど、今はちゃんと自分の借金と正面から向き合っているんだから、まあ、よかったんじゃないの?」というような言葉をもらいました。
その後、以前に友人に借りた20万円をまだ1円も返済していないことを詫び、改めて借用書を作って、計画的に返していきたいことを伝えると、厳しい言葉を間にはさみつつも、最後には了承してくれました。

「あんたと一緒に前みたいにお酒飲んだり、遊びに行ったりしようとは今は思わないけれど、お金を全部返してもらって、お互い何のわだかまりも無くなったら、その時は一緒にお酒飲みたいね。
でも、その時はあんたのおごりだからね」と、言われ、嬉しさと自分の情けなさが頭の中でごちゃまぜになり思わず涙がこぼれました。
多大な心配と迷惑をかけてしまったけれど、今までとは形こそちがうけれど友であり続けたいという気持ちが伝わってきたのでもうこの友人を裏切れない!という気持ちでいっぱいになりました。
何としても頑張って完済する!という強い意志を持てました。

▲ページTOPへ







タイトルのトップページへ戻る 

Copyright(c) 2006 債務整理.com All rights reserved.