■任意整理をすると、借金は必ず減額できるのか?
Q:任意整理をすると、借金は必ず減額できるのか
A:任意整理=必ず借金が減る・・・という考えを持っている人が多くいますが、それは違います。
減額が可能とされるのは、利息を約18%以上取っている債権者に限られるからです。
任意整理は、利息制限法を超えた利息を取っている債権者からの借金を、利息制限法の上限金利である18%に計算し直して、借金を減額させる債務整理法です。
そのため、利息制限法をきちんと守っている債権者からの借金の減額は、まずムリでしょう。
利息制限法を守っていない債権者を具体的にあげるとするならば、大手消費者金融や信販会社のキャッシングです。
これらは、だいたいが罰則規定がない利息制限法をムシし、罰則規定がある出資法の上限金利で貸付をしてきます。
そこで、引き直し計算が威力を発揮してくるのです。
しかし、利息制限法の上限金利である18%を超えない利息を取っている債権者に「任意整理」は効果がないかというと、そうではありません。
「任意整理」のメリットの1つとして、「将来利息のカット」があります。
引き直し計算後の借金減額が任意整理の魅力だと思われがちですが、そうではなく、この将来利息のカットこそが、「任意整理」の最大のメリットであると考えられています。
なぜなら、たとえ18%以下の利息で貸付を行っていたとしても、所詮「利息は利息」です。
2%の利息であっても、もともと借りたお金以上の返済はしているのですから、この「利息のカット」はありがたいといえるのではないでしょうか?
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