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債務整理をするときの注意点
多重債務に苦しむ人は、借金を返すために借金を繰り返します。
挙句の果てに貸してくれる貸金業者もなくなり、とうとうヤミ金などの悪徳業者にお金を借りてしまう人も少なくありません。
悪徳業者は、このようにお金が借りたくてしょうがない人を探し出し、騙してお金を借りさせようとします。
その人は悪徳業者とは気づかずにお金を借りてしまうため、結果的にどうすることもできなくなってしまいます。
悪徳業者はとにかく金利が高く、ほんの数日で借金の額が2倍、3倍と膨れ上がってしまいます。
もし、悪徳業者かな?と思ったら、インターネットなどを利用して確認をしてからお金を借りた方が良いでしょう。
また、悪徳業者にお金を借りてしまっている人は、速やかに自己破産の手続きを始めましょう。
しかし、悪徳業者は破産者の弱みに付け込んで、お金を貸そうとします。
せっかく、自己破産をしたのですから、悪徳業者の甘い声に絶対に負けてはいけません。
自己破産をした意味がなくなります。
家族にも迷惑がかかることを忘れないでください。
自分の意思を強く持って、悪徳業者からわが身を、そして家族を守りましょう。
もし、取立行為をしてくる悪徳業者には、自己破産をする旨をハッキリと伝えることが大切です。
毅然な態度で、「キッパリ」「スッパリ」という態度で接するようにしましょう。(決して怖がらないこと)
脅せばいい・・・なんて思われてしまったら、一生付きまとわれます。
自己破産は、全ての債務における支払い義務が無くなります。
しかし保証人がいる場合、その支払い義務は破産者に代わって保証人に支払い義務が移されます。
保証人になっている人は、その債務がなくなるまで払い続けなければいけません。
ですから、保証人がいる債務がある場合は、自己破産の申立をする前によく話し合いをすることが大事ですね。
自分は自己破産をして借金から逃れられても、保証人になっている人は、借りた覚えのない借金を返していかなければならないのですから、勝手に自己破産をするわけにはいかないでしょう。
十分に話し合って、保証人が認めてくれてから、自己破産の手続きをするようにしましょう。
多くの人が自己破産に踏み切れないのは、このように保証人に迷惑がかかると、懸念しているからでもあります。
保証人の身になってよく考えて行動することが大切です。
保証人になってくれた人は、アナタのために保証人になってくれたはずです。
その事を忘れないようにしてください。
自己破産をしなければならない理由などを、よく説明して理解してもらいましょう。
ただ、保証人の人が、アナタの債務を背負っても、全然平気!だというくらいの心の広さや、お金の余裕があるのなら別ですが、自己破産をするくらいの債務というのは、ほとんどが「膨大な借金額」となります。
そのため、保証人も支払い能力がない状態に陥る人がほとんどです。
ですので、保証人も同時に債務整理の手続きを行ったほうがいいと言えます。
自己破産をすると、これからの人生に影響が出て、普通に生活することはできないのではないかと思っている人が多いようですが、決してそうではありません。
自己破産に対して色々誤解があるようなので、いくつか説明をしたいと思います。
まず、自己破産をすると、会社クビになるのではないかと心配する人がいますが、会社は自己破産をしたからといって従業員を解雇することはできないことになっています。
それに、自分で言わない限り、自己破産をしたことが会社に知れることはないでしょう。
次に、家族に影響があるのではないかという事。
自己破産をしても家族に支払い請求がくることはありません。
ただし、保証人になっていれば話は別です。
自己破産をすると、本人に代わって保証人が債務の支払いをしなければいけなくなります。
次に財産についてですが、めぼしい財産があると、自己破産をした場合は全て処分されます。
しかし、どうしても生活に必要な物、家財道具や洋服といった物は関係ありません。
家財道具にはパソコンやテレビも含まれます。
また、平成17年に破産法が改正されてからは、総財産の合計が99万円以下なら何も処分されずに済むようになりました。